環科研・公衛研まもれ@大阪

橋下維新の大阪市解体(都構想)は許せない!大阪市立 環境科学研究所(環科研)、大阪府立 公衆衛生研究所(公衛研)の統合 · 独法化、反対。メール dokuhou.hantai@gmail.com ツイッター @dokuhou_hantai

【8/9記者レク報告】研究所問題で、記者が関心をもったポイントは3点

環科研・公衛研まもれネットワークで、記者クラブにプレスリリースしました。
それで、8/9に記者向け学習会(記者レク)を開催しました。

9月議会で「研究所問題」を正しく焦点化してもらうためです。
また、8/27の市民集会(8月27日、藤井聡教授をおまねきして集会やります!【拡散希望】 - 環科研・公衛研まもれ@大阪)のアピールもかねました。

マイナーな「まもれ」の記者レクに誰が来るんだ・・・と不安になっていましたが、ありがたいことに記者が4社・6名来てくれました!
(オフレコも多かったので、社名は伏せることにします。)

以下は、記者から質問があったうちで、関心が高かったポイントをまとめました。
それは市民に伝えるためのポイント、にもなると思われます。
 

ポイント1 東京都の研究所をモデルにすると知事は言っているが、大阪と何が違うのか。

【答え】
1点目に、そもそも、知事の言う「機能強化」はデタラメ。2点目に、あえて東京都をモデルにするのであれば、独法化してはいけない。理由は以下のとおり。

【理由1】
〇知事の言う、統合(+独法化)して「エボラに対応」「東京都に並ぶ」はまったく間違い。
〇生物兵器にもなる「エボラに対応」(エボラ出血熱のウイルス検査や調査研究)できるのは、日本では、現在、国立感染症研究所(BSL4施設※)だけ。
〇東京都(健康安全研究センター)はBSL3施設であり、エボラウイルスは扱えない。府(公衛研)、市(環科研)もBSL3ですが、独法化したらBSL4にすることは絶対ムリ。
(※)BSL(バイオセーフティレベル):病原体の危険度に応じて、取り扱い可能な施設を格付けするもの。
 
【理由2】
〇まず、東京都の研究所は公立。
〇東京都の研究所の特長は、大阪府よりも、保健所機能と一体化していること。例えば、食品・医薬品の監視(スーパーなどから食品を抜き取って表示通りの成分かを検査したりする、いわゆる「収去検査」)は、東京都は研究所がおこなっている。大阪府では現在、保健所がおこなっている。
〇このように、東京都の研究所は、保健所機能、すなわち公権力行使そのものを行っているのが特長。この方式は公立でのみ可能。独法化したらできない。 

ポイント2 二重行政(環科研と公衛研での重複)はないのか。

【答え】
二重行政はない。研究所は保健所とセットで役割をはたす。保健所の二重行政(エリア重複)がないのだから、研究所の二重行政もない。
むしろ高槻市、豊中市、枚方市などの中核市エリアにおいて「空白エリア」が起きていて、そっちが差し迫った問題。(次のポイントへ)
 

ポイント3 中核市が増えて、研究所の空白エリアが生じているというが、具体的に何ができなくなるのか。

【答え】
研究所を設置していない中核市(高槻、枚方、豊中市)は、自分の保健所で一部の簡易な検査はできるが、遺伝子型別の分析など発生源をつかむための検査はできない。
これでは感染の広がりを止めることができない。
これこそが、大阪府域のパンデミック対策の一番の問題。
知事はこれに全くふれずに、的外れな「大阪市と府の統合」にこだわり、多額の税金をつかっている。研究所統合を都構想の突破口という道具にしたいため。おかしい。
 
 
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「衛生研究所の「統合」はとてもキケンです」リーフレット - 環科研・公衛研まもれ@大阪