12/4集会に行ったほうがいい理由(大阪市営バス・地下鉄編)
大阪市議会で話題の「交通」「水道」「衛生研究所」をテーマに、
「12・4 緊急市民集会 いいの?その"民営化"
つくりましょう!大阪モデル」
開催予定です。
「交通」はNPO法人「KOALA(コアラ)」
「水道」はNPO法人「AMネット(エーエムネット)」
「衛生研究所」は、当会!「環科研・公衛研まもれネットワーク」
がレポートします。
それら3団体のパネルディスカッションもあります。
コーディネーターは、元大阪市長の平松邦夫さんです~!!
いよいよ、あと10日です。みなさんぜひお越しを~!
本日、11/23(祝)、「KOALA(コアラ)」さんの
「都市交通フォーラム@関西」に行ってきました(^^)
その報告がてら、12月4日はとても大事な内容になることをお伝えします!
フォーラムは、堺であったので、阪堺線に乗っていきました~。
コアラさんは、鉄ちゃん 鉄道の専門家集団としても知られていますが、
コアラさんが、フォーラム案内に、「お子さま連れでしたら、阪堺電車でおいでください。低床式の新型車両ならばお子さまも喜ばれると思います。」
と書いてて、おかしかったです。
低床式の新型車両で、子どもが喜ぶのだろうか (^^;
と言いながらも。
喜んで乗りました低床式新型車両(写真)。
しかも運転手さんの後ろの席、若干ラグジュアリーな欧米風な座席に子どもが座れました!
阪堺電車、楽しいですねー。かなり満員でした。
フォーラムの最初の講演は、ネコの「たま」が駅長をしていた(2015年永眠)ことで有名な、和歌山電鉄のレポートでした。
もともと赤字が続いて廃止届まで出されていた、和歌山電鉄「貴志川線」(JR和歌山駅から貴志駅までの約14キロの単線路線)を、
岡山で電鉄をしていた両備グループが引き受けを決めて(2006年)、住民と一丸となりながら存続をしているという話。
会場からの意見も含め、私には目からウロコの講演がたくさんありました。
大阪府内だけではない、日本全国での私鉄の衰退。
公的関与が必要な沿線がたくさんあること。
海外では公的関与が当たり前であること。
利潤追求を目的にしない、ローカル線運動の実例。などなど。。。
講演をしていた電鉄の理事者さんの言っていたことで、超重要と思ったのは。
●「規制緩和」は、需要があるところにやると企業の参入や発展があるが、需要がないところにやると、どんどん廃止路線が増える。
●地方鉄道の再生のモデルを作りたかった。
●(和歌山電鉄の再生は)黒字になるわけないし、利益を出す気もない。
●利益がないので隠すものがなく、情報が全てオープン。
すご!!!(--;
それでも民間か?笑
地域の人々の足を守りたい。それが地域を守ること。
そういう情熱を感じました。
そういう「利益を度外視」なこと言うと、お花畑がどうこう、言われそうなんですが、
これがまた、その理事者が、おもしろいくらい、「お金もうけ」には、はしっていました(笑)
広告出してくれそうな地元の有力企業を探して、おもちゃ屋だったから、ガチャガチャ積んだ「おもちゃ電車」作ってみたり(写真)。
子どもが、そのスライドだけ「え、おもちゃ?」って顔あげてました。笑
電鉄の理事者としては、通勤のための電車にガチャガチャ置くのはどうなんだ!?
ねこの駅長もどうなんだ!?と、現場とも色々議論して、試行錯誤で決めていったそうです。
かなり売上すごかったらしいです。
そして、さぁ、そろそろ売上落ちてきたかぁ?と思ったら、そこは割り切って次の企画。
商売人ですねえ。
でも利益は全部、存続と再生のためにつぎこんでいるらしいです。
(従業員さんの話も聞かないとわからないこともあるとは思いますが。)
今の資本主義社会で生きていくためには、売上のことを無視することはできないですね。
なのでこの電鉄の理事者も、シビアに、あれやったら儲かるか、これやったら儲かるか、いつも考えているのです。
でもそれは、地方鉄道の再生のためのお金であり、手段なのです。
その場合、お金は人々を人生を豊かにするための手段です。
なのに、いまのグローバル資本、金融資本は、お金が目的になってしまっている。
世界が経済が、お金を目的とした一部の人たちによって支配されている。
同じ「お金を儲ける」のでも、対局だと思いました。
そして、貴志川沿線住民や、全国の市民でカンパやボランティアで支えながら、この地方鉄道の再生を成し遂げられていることは、大阪市民の私たちにとっても、自分たちで自分たちの交通を守るというモデルとして、見習うべきことだと思いました。
また、講演や意見交換のなかで、市民運動や企業努力だけでは限界があり、地域を守るための公共の役割が絶対に必要なのだということも、提起されました。
講演のあとのパネルディスカッションでは、阪堺線の存続をテーマに、以下のような公共性に関する議論。
●阪堺線(私鉄)も、上下分離方式で下(土地・線路などのインフラ)は公営にする検討が必要。
●「民間が路線引いたらいい」という役所の認識を変えないといけない。
●阪堺線はこの6年でなんとかV字回復をして、乗車は19,700人/日から22,350人/日まで回復したが、今期は前年度を下回りそう。阪堺線だけの努力では限界。
●沿線住民として、年々便数が減っているのを憂慮。ひどい状況。海外では公共交通はタダのところは多くある。公共交通に自主採算などばかげている。
→「上下分離方式」と言えば「民営化」ワードかと思っていましたが、私鉄沿線の衰退を受けて、民間路線を逆に上下分離して下を公営化する、という議論もあるのですね。目からウロコです。
今の日本では、「公共」の役割があまりにも無視され、「自主採算でやって当然」などと役所が言ってくる。それは認識として、大間違いというわけですね。
今の大阪では、もう思い切りその方向で、果てには市営交通を民営化して、「公共」を切り捨てようというのですから、あまりにも時代錯誤の古臭いことをやっている。
ぜひ、大阪市の交通局の職員の中からも、今の時代にあった、公共の追及に汗を流してくれる人が1人、2人と表れてくれることを期待します。
12月4日の集会、KOALAさんのレポートは、これからの大阪市バス・地下鉄を考えていく上で、とても大切な提案になると思われます。
ご参集ください!!!
(12/4集会案内 再掲)