環科研・公衛研まもれ@大阪

橋下維新の大阪市解体(都構想)は許せない!大阪市立 環境科学研究所(環科研)、大阪府立 公衆衛生研究所(公衛研)の統合 · 独法化、反対。メール dokuhou.hantai@gmail.com ツイッター @dokuhou_hantai

【見解です】9/27大阪市会 研究所独法化 委員会可決 ゆるせません!

1.9/27大阪市会可決について

9月27日、大阪市会・民生保健委員会 環科研・公衛研の議案(204,205,206,186号)可決されてしまいました。

本当に許せないことが起きました。

 

私たちは「環科研・公衛研まもれネットワーク」をたちあげ、この9か月、SNSでの発信からはじまり、集会やセミナー、議会へのアクションなど、あらゆる手をつくしてきたつもりです。その中で、本当に色々な市民のかたが協力してくれ、それが大きな力になりました。あと一歩で議決を止めるところまで行ったつもりです。

しかしながら結果として大阪市会では最後の手続きとなる議案が通ることが確実に成ってしまいました(本会議採決は10月4日)。

 

本当に悔しいです。

その気持ちとともに、協力してくれた市民のみなさん、研究所の方々には、私たちの力が及ばなかったことを申し訳なく思います。

 

2.公明党が賛成したことについて

どう考えてもおかしい!絶対に許せません。

公明党の明石市議は、つい1週間前の9月15日、以下のようなツイートをしていた。

 

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例えば実地疫学調査を東京都では行っています。公的機関だから実施できると思います。

疫学調査を大阪でもすることを新たな機能強化に挙げていますが実現は困難だと思います。

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どのような研究所にするのか。

どのような組織にするのか。

どのような人材(専門家)を配置するのか。体制も決まっていません。西日本の拠点とするのであれば、もっと具体的な構想案が必要です。

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今日の議論でも、明石市議は独法化して研究所が疫学調査にタッチできなくなることも明らかにした。「機能強化」はウソだった。

それでも公明は賛成した。

 

大阪市民の命や健康を守るための真摯な議論とは全く違うところで、「賛成」が決まっていることが明らかになった。

 

公明党市議は、今日の採決がおかしいことは十分わかった上で、上からの「決定事項」に従ったのでしょうか。

市民に説明がつくのか?

都構想の再度の住民投票のスケジュールが描かれる中、公明党が個別案件で抵抗しないという政治取引か。

こんな政治は変えないと本当にとんでもない社会になる。

 

3.絶対にあきらめません(彼らは致命的な問題(弱点)を残したまま可決した)

しかし、私たちは絶対にあきらめません。

 今回の採決の問題の第一に、地元の頭ごなしに施設一元化を決めたことです。松井知事はエボラに対応すると府議会で答弁しています。それはBSL4施設をつくることですが、地元には説明してません。吉村市長はBSL3施設を想定してると答弁しました。知事、市長の重大な不一致です。

 

問題の第二に、今回の議決186号で、「施設一元化」を進めることが決定されました。また、同時に、施設等財産の変更(定款変更)のないまま独立行政法人化に必要な手続きを強制終了してしまいました(議案204-206号)。

これは、財産が未確定なまま衛生研究所を行政の外に放り出すという宣言をしたということ。地独法違反です。

 

第三に、職員の合意もまだありません。9月になってもいまだに「新・市立環境科学研究所」に職員が行きたいかどうかの意向調査さえ、まともに進んでいない。機能が決まっていないから職員も選びようがない状況。他の労働条件に関してもこれから具体的な問題はたくさん出てきます。

これらはいずれも、絶対に許してはならない大問題であり、逆に言うと彼らの弱点です。

あらゆる人と共闘して、これを徹底追及し、独法化を止めます。

 

研究所の職員のみなさん。このまま独法化されては、市民のためのまともな仕事はできません。声を上げることで、ウソを暴いてきたのです。今後もあきらめず、声をあげましょう。

 

4.「都構想」にすがる政党に未来はない。

このように、法律も地元も無視して都構想を進める過程は、一筋縄ではいかない。必ず矛盾が噴き出す。すでにそうじゃないか。

二重行政だと決めつけて、H25.3に住吉市民病院の廃止を決めた。いまだ廃止できる状況ではない。

児童相談所をマンションに?

幼稚園を問答無用で廃止?

 

水道の民営化も、衛生研究所の独法化も、海外で失敗して再公営化の流れにある。

 

「都構想」は新しくも強くもない。

 

自民市議団の西川議員は「市民の健康を守ることは行政が直接行うべき。誰でもわかること。自分の心にウソをついたらあかん!」と呼びかけました。吉村市長、公明党はそれに対して答えられますか?

 

これから日本も色々な激動があるでしょう。TPP、憲法。

人間が人間として生きられない時代が来る危険性がある。

そのとき住民のほうをしっかり向いた政治が勝利者となるように、私たちはこれからますます意識的にまとまっていきましょう。

 

市民が悪政に目覚めることはあるのです。

それを社会を根本的に変える、大阪を前よりももっとよくする、誰も1人にさせない、社会づくりのスタートにしましょう。

 

 

5.みなさんへの感謝

3月で決まったはずが、みんなの力でここまで争点に押し上げてきました。

松井知事や上山信一特別顧問は、でたらめな"機能強化"を並べて、改革成果にしようと躍起になったが、彼らに墓穴をほらせ、独法化の問題を明らかにできた。

1月からブログをはじめ、みなさんの協力で、8月末には270人の集会になり、ここまで争点に押し上げられました。そのことに感謝しています。だから、私たちはあきらめません。

今後も力をください。力を1つにまとめていこう。