8月22日ますます見逃せない。「研究所一元化に100億円」をどう見るか。
8月22日の「第5回副首都推進本部会議」が要注目だと昨日、書きました。
(8月22日(月)「第5回副首都推進本部会議」は大学、研究所統合と重要テーマ。見どころ紹介。 - 環科研・公衛研まもれ@大阪 )
その追加情報です。
研究所の施設一元化に100億円?どこにそんなお金が?
本日8/17の報道。
「大阪府立公衆衛生研究所と大阪市立環境科学研究所の統合を巡り、両研究所の施設を一元化する場合、100億円前後の費用が必要と府と市が試算していることが16日、分かった。松井一郎知事と吉村洋文市長は22日に本格的な協議を始める。」
とのこと。
(2016/8/17 大阪日日新聞。「帰ってきた ちりめんさん」のツイートから拝借。https://twitter.com/chirimen_jack/status/765871310501126144 )
なんだ100億円って。
松井知事、ついこないだ「ケチケチ作戦」ゆうてましたよね。
大阪府のどこにそんなお金のゆとりがあったんですか?
まさか、大阪市の税金を食い物にするつもりではないでしょうね。
大阪市には3億かけて耐震工事済みの環科研があるんだから、大阪市がお金を出す理由はないですよ!
お金の出どころについても要チェックですね。
というか、これもデマじゃないんですか?
研究所の統合は、「都構想の第一弾」としてぶちあげられ、
2年前は「施設は別々」「組織統合で1000万円のコストカット」の計画だったのが、
今回は「施設は一元化」「100億円の追加費用」に変わると。
えらい変わりようじゃないですか~。
まるで、
「都構想が4000億円の経済効果」と言っていたのが、
「1億円の効果と、住民投票などによる数十億の大赤字」というデマだったのと
そっくりな響きです。
研究所の統合計画は完全にすり替わった、というわけで、
大阪府議会では、2年前の可決は前提にならず、ゼロベースでの審議がはじまる、ということですね。
というか2年前の説明はなんやったんや、と、2年前に賛成した府議会の自民、公明には徹底追及してほしいです。
独法化は、施設一元化(100億円の税金支出)の中身をハッキリさせてから。
2016年3月の大阪市議会で、吉村市長は公明党に、研究所の「機能強化」の制度的な担保を約束し、「研究所の統合案」の賛成を取り付けました。
今回の「施設一元化に100億円の税金をつぎ込みます」も、おそらくその一環と思われます。
そうであれば、施設一元化(100億円)の中身をハッキリさせないと、「機能強化の担保」にはなりません。
ただでさえ、施設一元化は、過去にすでに検討して頓挫したのですから、具体化には時間がかかるでしょう。
建物・土地など法人の財産をハッキリさせなければ、法人が自主運営していける保障になりません。
記事にあるように、松井知事と吉村市長は「情報管理を担う部署や疫学調査チームの新設」を新たに提案するとしていて、それっぽいこと言っているように響きますが、具体化はまったくされていない机上の話です。
というか、そもそも、それは「統合」とも「独法化」とも関係ない話。
やろうと思ったら今すぐできる話。知事と市長が今すぐやらないだけ。
この話は、ふざけんな!と言いたい。
また別途、ブログで書きたいと思います。
むしろ、「情報解析や疫学調査の強化」は、独法化したら絶対できないのですから。
詳しくは、ちょうど私たちのリーフレットと資料編に書いてますのでご覧ください。
⇒「衛生研究所の「統合」はとてもキケンです」リーフレット - 環科研・公衛研まもれ@大阪
とにかく、行方がハッキリしないままに、この9月の議会でさらっと独法化を通すことは許せません。
上山信一の「産業支援」まで復活してきたら、もう、2017年4月に独法化は無茶苦茶でしょう。
100億円の支出の審議だけでもすごいものがあります。
そのうえ、府と市の理事者が、上山信一・特別顧問のありがたい「助言」にもしたがって「産業支援」もぶち込むなら、もう矢でも鉄砲でも持ってきやがれ状態ですよね。
(上山信一の「産業支援」については昨日書きました。8月22日(月)「第5回副首都推進本部会議」は大学、研究所統合と重要テーマ。見どころ紹介。 - 環科研・公衛研まもれ@大阪 )
収集つかないでしょ。それで4月独法化って、どんな珍妙な組織になるの。
8月22日、どうなるんですか?
目が離せません。